あふれる想いはこの風に乗って

主にアイドル音楽、野球、将棋のことを。

もしもクラスメートの『ゆかちゃん』がいたら……

今日はくだらない私の妄想話です。 もしもシリーズといえば、ドリフの十八番でもありますが、 一切笑いなしオチなしでまいります。あまり長くしたくはないので、話が急転しても気にしないで下さい。 (以下の話は全てフィクションで、実在の人物、名称とは全く関係ありません。)

 

今日から新学年で、僕はクラス替えにより3組になった。 心をときめかせて僕は教室の戸を開いたのであったが・・・ほとんどが見知らぬ人であった。 今まで同じクラスだった人もこれから来るだろう、なんて軽いノリで考えてはいたが、 実際クラス35人中4人ほどしか顔見知りはいなかった。 あぁ、同じPerfumeファンのみっちゃんはいないし、 他の音楽の話で盛り上がっていた太一もいない、 これから1人で寂しく生きるなんてごめんだ~!! と嘆いていても何も事態は好転するはずもなかった。 それから2ヶ月ほど経って、 弱気な僕は未だに顔見知りのクラスメートしか喋っていなかった。 その仲間には、 『もっと自分を知ってもらわなきゃ、相手は来てくれないよ!』 とまで言われてしまった。だから僕は人見知りなんだよぉ……。 しょうがないねぇ、と言いながらも仲間は新たな僕の友達作りに協力してくれた。 いきなり教室のカドっこのあの女子はどうかと切り出した。 おいおい、いきなりすぎるでしょ……。 だってあの子ちょっと……。

 『ちょっと!?  ちょっとばっかりじゃないよ、あの娘は。かなりのPerfumeファンだから、きっと友達になってくれるよ。 今から仲介してあげるから、そんな心配するなよな』

あ、あんな女子がいたんだ・・・ 自分は今改めて自らの愚かさに気付いた。 いつも長髪でよく顔が見えなかった(見ようとしなかっただけだ)が、 なんてかわゆいのだぁ?

『おいおい、おまえ。相手もいいってうなずいてくれてるんだから、話しなさい』

しばらく意識が飛んでいたようだ。叩かれてようやく我に返った。 そして、粋な仲間達は2人だけの小空間を作ってくれた。 よし、あいつらがここまでやってくれたんだ。話しかけよう。 あ、あのぉ~……。

 ……

聴こえてないようだ。

『ごめん! 名前はなんていうんだっけ』 名前言ってなかったな。というより初対面なんだから! ええ、名前はミュー…クポ…パーといいます。

『えっ、そんな長い名前なの!!  珍しい人もいるのね。 じゃあ、短く「ポッパー君」でいい?』

あ、そうだね、それでいいよ。アハハ……。彼女は「柏木有香」という名前らしい。 ほぉ~なまえも誰かに似てるなぁ……。だれだっけ??  ただただ心は浮ついていた。

 

学校でのとある日、 僕はその娘にPerfumeの話を話してみた。 勝手に知識については自負していたのだが、 彼女は妙に昔のことからおもむろに語りだした。 まるで自分があの「ゆかちゃん」であるかのように。 僕はあっけにとられていると、

『えっ!?そんな変な顔してどうしたの?』

よほど変な間抜け顔に見えたらしい。 すぐに平静を装ったが、ますますナゾが深まる。 それに彼女が「ゆかちゃん」に見えてくるのがますます不思議だ。 まあ、そんなこともすぐに忘れて、僕達はすっかり意気投合した。 あの娘はいわゆる「小悪魔ちゃん」らしく、 ツンデレ好きな僕はますますニヤケ顔ばかりであった。そしてまた別の日にはこんなことも聞かれた。

Perfumeの「かしゆか」とゆかのこと、どっちが好きなの?』

そんなこと、「ゆかちゃん」が好きに決まってるじゃん! と、たぶらかすような解答をしたために、柏木さんは遠くにいってしまった。 自分のはっきりしない性を一刻も早く取っ払いたかった。 仲直りをするために僕はサプライズを決断した。まもなく迫るパフュのドームライブのペアチケットを用意していたのだ。 きっと喜んでくれると思っていた自分。

しかし彼女は裸眼で捉えきれないほどにフェードアウトしてしまった。 恋愛偏差値は限りなく低かったのかもしれない。

 

もう、支離滅裂で僕はひとりだった。やけくそに毎日を過ごした。 彼女は同じクラスだが、僕の前では人がいないかのように振舞っていた。ドームライブさえ空しく思えた。 でも、お金を払った以上はペアチケットを持って当日のドームライブに行くことになった。 中に入った頃には涙で溢れていた。一緒に行きたかったのに……。そして所定の座席につくと、僕の席の隣に紙が置いてあった。 退けるためにふと紙を掴むと、そこには僕宛てのメッセージが書いてあった。

 

ごめんね、ポッパー君。 前はかなりはねのけちゃって。 ついつい、冷たくしちゃってごめん。 本当は隣で一緒に観たかったんだよ。 でもゆかもドームで見守ってるから。 これからもよろしくね。 一緒にどこか行こう! クラスメートのゆかより

 
もう声を上げて泣いていた。周りの人は完全に怪しがっていたが、気にせず泣いた。 そんな中、時間はあっという間に過ぎ、ライブが始まってしまった。 ゆかちゃん!大好きだからね!! 思いっきり叫んだ。 ライブが始まって周りがざわつきだしていたので、他の人には聞こえていなかったようだ。 そしてステージ上にはゆかちゃんがいた。
勝手にFin...